プレシャスな勘違い

先日ハイエンド向けツアーに関する相談を受けました。

アイテナリーを見せてもらいましたが、珍しめの体験やいかにもお金持ち向け的なネタがちらほら…

 

本物の富裕層とは未だお会いしたことがありませんが、モノの本を読む限り、額面云々よりも価値そのものを重視する人が多いような気がします。

 

翻って観光産業を見てみると、価値を生む、価値を高めるというベクトルへ振れていないにような気がします。

 

ある表敬訪問で我が町は○○の生産量日本一と挨拶したところ、二位はどこか尋ねられて、固まってしまったという笑うに笑えない現場を見たことがありますが、実は似たような問題が観光の現場の至るところで内在しています。

 

PRしている本人が実は自分がPRしているものの価値を十分に理解していないことがままあるのです。

そのような現場で、真の富裕層をターゲットに置いたプロモーションはどのような結果を生むのか。

 

私に喧しい不協和音しか聞こえてきません。

 

単価が高ければいい、物珍しければいいという金額で価値を測る時代はすでに去りつつあり、額面に捕われず、価値そのものを測る時代が始まっています。

 

価値の創造と向上

 

これからの観光産業に必要な観点はこれかもしれません。