Cが回せない
10年以上前に就職活動をした時に大きなインパクトがあったのが、PDCAサイクルというフレームワークでした。
それから幾星霜、観光の現場で見えてきているのはPDCAサイクルが回っていない、特にCheckの部分が機能していない現状でした。
具体的には事業評価の部分が欠如していたり、次の改善行動(Action)へとつなげられなかったりと、冷静に振り返る場が少ないと感じると言ったら、お叱りを受けてしまうでしょうか。
卑近な例をあげましょう。
日本も大分Free-wifiの導入が進んできていますが、目的はさておき、どのような属性の人がどのような用途で利用しているか、把握はされているのでしょうか。
インバウンドに限定していえば、各種調査でFree-wifiの不備が指摘されていますが、当の外国人の利用率はどうなのでしょうか。
減少傾向にあるとはいえ、いまだに高い水準を維持していたり、台湾でも基本的にwifiルーターのレンタルやデータsimの購入をしたりするなど、Free-wifiの効果がいまひとつ伝わってきません。
(導入メリットに関する謳い文句はよく見るのですが…)
データsimカード愛用歴が長かった身としては、データを初期設定する空港や空港連絡交通、滞在時間が長い宿泊施設(データ節約のため)以外はFree-wifiの利用は特になく、また移動の場面が多いため、面展開ではなく、スポット展開するFree-wifiの整備はかえって煩わしく感じます。
このことが見えれば、必ずしも多額のイニシャルコストをかけてFree-wifiを整備する必要がないと思いますが、そこまで評価したという話は恥ずかしながら耳にした覚えはありません。
このようにCheck部分(事業評価)がクリアになることで、本質が明らかになり、さらに飛躍するためには必要だと思っています。
ちなみにこのブログも読者の皆様のPDCAサイクルのCheck部分をクリアにし、いかに効率よくAction部分につなげるかを念頭に置いていますが、少しでもお役に立てれれば幸いです。