ブラタモリから見えるもの

NHKの人気番組、ブラタモリ

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実はあまり見ないのですが、観光業の視点で見ると、あれほどがっかりさせる番組はないです。

 

解説者はだいたいアカデミズム関係や地元に関係のある企業の人間。

そこに観光業関係者が出ているのをあまり見たことがありません。

 

地元にしっかりしたガイドがいるのなら、この番組に出演してもおかしくないのですが、それが少ないということはガイドに専門性がなく、その価値がないと暗に示しているのではないかと感じ、改めて誘客の難しさを感じます。

 

タモリ氏は地学にも造詣がある方なので、番組内でもそのネタがちょいちょい出てきますが、ジオパークに取り組んでいる地域などはこの番組のような演出や解説を目指すのも手かと思います。

 

地学そのものがニッチで分かりにくいためか、地形美や独特な地形による景観美に走ることがほとんどのように感じています。

果たしてジオパークの理念と符合するのでしょうか。

 

先にガイドのことを取り上げましたが、このようなニッチで分かりにくい観光素材こそ、専門的なガイドの育成が必要であり、またそのことが他に替えの利かない重要な資源となっていくと思います。

 

このような提言をすると、「タモリさんはプロだから」、「NHKは資金力があるから」などといったため息が聞こえそうですが、この瞬間にその地域は観光で稼げないこと、将来性がないことを自ら吐露してしまっていると私は感じざるを得ないのです。