FITのカテゴライズ
お願いをして、自由旅行向けの旅行セミナーに参加してみました
このセミナーでおもしろいと思ったのがFITのカテゴライズ
セミナーで紹介されたカテゴライズは次の3つ
・放浪型:アテもなく、ほぼノープランで旅するタイプ
・流行追求型:人気スポットなど、流行を押えるタイプ
・定住型:いろいろ周るよりも1つのところにじっくり留まりたいタイプ
動向をつかみにくかったり、一括りにしがちだったりするFITですが、このカテゴライズはFIT施策を考える大きな指標になりそうです。
モデルのいない、モデルコース
たまにパンフレットなどで見かけるモデルコース
よくよく見ると、全てではないですが、たまに不思議なモデルコースを見かけることがあります。
「ワープ」が必要だったり、体験日が限定されていたり、などなど
問題を整理すると、次の通りでしょうか。
・観光客目線ではない
→スケジュール的に無理がある。特に公共交通利用ではダイヤ的に無理がある
・発信者のオススメのてんこ盛り
→テーマに一貫性がなく、内容がちぐはぐ
このような観光客不在のモデルコースはなかなか乗りづらい部分があります。
なかには実際にモデルコースをたどったことがないのでは?と思うことさえあります。
またパンフレットにモデルコースを記載する場合、そのパンフレットが置かれている場にも問題があります。
パンフレットが置かれている場はたいてい現地の駅や観光施設など。
すでに動いている行程の中でモデルコースに沿って動くことは難しいです。
特に公共交通利用の場合は地方ほどダイヤが非常にタイトなので、その中でフレキシブルに動くことは先の行程で乗り継ぎができなかったり、他の予定を大幅につぶさざるを得なかったりするなど、かなりのリスクと機会損失が伴います。
モデルコースは本来旅行前に提示すべきなのですが、そのあたりまで想定が及んでいないのが現状のように感じます。
Cが回せない
10年以上前に就職活動をした時に大きなインパクトがあったのが、PDCAサイクルというフレームワークでした。
それから幾星霜、観光の現場で見えてきているのはPDCAサイクルが回っていない、特にCheckの部分が機能していない現状でした。
具体的には事業評価の部分が欠如していたり、次の改善行動(Action)へとつなげられなかったりと、冷静に振り返る場が少ないと感じると言ったら、お叱りを受けてしまうでしょうか。
卑近な例をあげましょう。
日本も大分Free-wifiの導入が進んできていますが、目的はさておき、どのような属性の人がどのような用途で利用しているか、把握はされているのでしょうか。
インバウンドに限定していえば、各種調査でFree-wifiの不備が指摘されていますが、当の外国人の利用率はどうなのでしょうか。
減少傾向にあるとはいえ、いまだに高い水準を維持していたり、台湾でも基本的にwifiルーターのレンタルやデータsimの購入をしたりするなど、Free-wifiの効果がいまひとつ伝わってきません。
(導入メリットに関する謳い文句はよく見るのですが…)
データsimカード愛用歴が長かった身としては、データを初期設定する空港や空港連絡交通、滞在時間が長い宿泊施設(データ節約のため)以外はFree-wifiの利用は特になく、また移動の場面が多いため、面展開ではなく、スポット展開するFree-wifiの整備はかえって煩わしく感じます。
このことが見えれば、必ずしも多額のイニシャルコストをかけてFree-wifiを整備する必要がないと思いますが、そこまで評価したという話は恥ずかしながら耳にした覚えはありません。
このようにCheck部分(事業評価)がクリアになることで、本質が明らかになり、さらに飛躍するためには必要だと思っています。
ちなみにこのブログも読者の皆様のPDCAサイクルのCheck部分をクリアにし、いかに効率よくAction部分につなげるかを念頭に置いていますが、少しでもお役に立てれれば幸いです。
100万円に値する?
「100万円で数日の旅行プランを立ててくれませんか?」
このような提案をされた場合、どう答えるでしょうか。
言葉が詰まった方、ご自慢の観光資源は100万円にも値しないということでしょうか。
一消費者として、旅行でどこに行きたいか、結構迷うことがあります。
優柔不断な性格だからということもありますが、単純に本当に行きたいところがないからなのですが、その理由を考えていたところ、少なくない旅費と天秤にかけて、それに見合わないからだと思い至りました。
観光で稼ぐ
そういうことであれば、超高級路線を視野に入れることも必要ではないかと思います。
Free wifi、必要?
訪日外国人が不満として挙げるFree wifiの整備。
それを受けてか、いろんなところでFree wifiのホットスポットを目にするようになりました。
ただし一観光客としてみた場合、訪日観光のためのFree wifiの整備はもう時代遅れの感があります。
その理由を次の通りでしょうか。
・ホットスポットの位置が分かりにくい
・接続方法が結構面倒くさい
・通信が不安定な時がある
・事実上ホットスポットから動けない
多大なインフラコストを費やしたことに対する利用率やリターンについて考えることもあるのですが、観光客としてはsimカードをどこでも買える環境を整えてくれた方がうれしかったりします。
規定容量をオーバーしたり、ルーターが故障したりすることもままあるので、移動時にはsimカードがすぐに買える方が優しいです。
知名度が上がれば?
知名度が上がれば、人は来るのか
安住紳一郎の日曜天国というラジオ番組が滅法界好きなのですが、ゆるキャラブームが下火になったことを伝えるニュースコーナーで、最後に安住紳一郎アナウンサーが発した一言
地方自治体の名前売れば何とかなるっていう考えも、もう限界に来てるんじゃないかなぁと思いますけどね(中略)名前が売れれば、どうにかなると思っている、そのなんか全体の動きも、少し、もうお寒いなと思いますけど
確かに知名度が上がれば人が来るという時代は終わったのかもしれません。
しかし足を運ぶ必然的な理由や目的を見出せれば、人は来るのかもしれません。
ボランティアガイドは稼げる?
いくつかの観光地で行われているボランティアガイド。
あなたは頼みますか?
私個人はあえて頼もうと思いません。
理由は至極明快
つまらなそうだから
ある観光地で元寇に関する逸話が出てきたので、「むくりこくりの成立と関りがあるんじゃないんですか?」と尋ねたところ、「よくご存じですね」のみで、それから話が広がることはありませんでした。
各地のボランティアガイドの説明を聞いた訳ではないですが、主観的に傍らに立っている説明板を越える話やガイドが出てこないということがほとんどではないかと思います。
観光で稼ぐ
それが国や自治体が目指す主幹作業としての観光の最終的な目標だと思うのですが、ガイドが稼げない以上、この目標は「絵に描いた餅」で終わるかもしれません。